弊社が経営している食のセレクトショップ「TEtoKI」や、小浜市まちの駅広場、クローバー農園を会場に3回連続講座として開催した「野菜をプランターで育てよう」ワークショップが先日10月23日(土)の収穫祭で無事にフィナーレを迎えることができました。
初回開催の8月5日(木)からあっという間の3か月でした。全3回のワークショップの様子や、ワークショップの間での参加者の方たちとの交流について、とても貴重な経験をさせていただいたのでご報告したいと思います。
今回、TEtoKIでも野菜を販売させてもらっているクローバー農園の小山さんとタッグを組ませていただきました。お店でも野菜を扱う中で、開催にあたって以下のようなことを考えていました。
- 小山さんのファンをもっと増やすためのお手伝いがしたい。
- 小山さんが大切に考えている野菜づくりの想いを知ってもらいたい。
- 野菜に親しむコミュニティを広げていきたい。
- 入門編のような形で気軽に野菜づくりできる方法はないか。
ワークショップ(以下、WS)の実施にあたっては、小浜市の「withコロナ時代のイベント事業補助金」を担当者から紹介いただき活用させてもらいました。補助金の活用にあたっては、1回きりのイベントにしない、今回以降も続けていくためのきっかけになるお金の使い方をする。ということを考えて、申請させていただきました。(文末にWS参加者募集時のチラシも掲載していますので、ぜひご覧ください。)
*ワークショップ開催概要*
回数 | 開催日 | 内容 |
---|---|---|
第1回WS | 2021年8月5日(木)・8月7日(土) | 有機野菜づくり講座、種選び&種植え |
第2回WS | 2021年9月18日(土) | クローバー農園見学 |
第3回WS | 2021年10月23日(土) | 収穫祭 |
有機野菜づくり講座、種選び&種植え(第1回WS)
初回のWSは平日でも週末でも参加の可能性があるようにと思い、8月5日(木)と8月7日(土)の2回に分けて開催しました。初日の参加者は4組、2日目の参加者は2組と今回はこじんまりとした規模での開催となりましたが、初めての試みでちょうど良い人数だったかなと思います。
レクチャーの前に、開始時間前にオプションとして土づくりの参加も募ったところ皆さんが土づくりから参加していただきました。レクチャーでは、無農薬有機質肥料のみで野菜を育てている小山さんから、なぜ無農薬なのか、なぜ有機質肥料を使うのか、ご自身の野菜づくりで大切にしていること、野菜づくりへの想いなどお話しいただきました。
レクチャーの後は、参加者の皆さんが育てる野菜の種選び。小山さんに用意していただいたのは全部で10種類13品種!それぞれの特徴や育てやすさなどを聞いて、それぞれ種を選んでいただきました。今回はリサイクルペットボトルとリサイクル天然素材をミックスして作った不織布製の植木鉢であるルーツポーチ(16L)を使って育てていただくことにしたので、選んでいただく種は1~2種類としました。
土づくりからレクチャー、種選びと種植えまで両日ともに暑い中、皆さんと種植えまで楽しく進めることができ、これからの野菜育てにワクワクする初回となりました。
クローバー農園見学(第2回WS)
初回のワークショップから1ヶ月ちょっと経ってから、参加者の皆さんと、講師である小山さんが営まれているクローバー農園に見学に行きました。すぐ近くにある道の駅若狭おばまに集合して歩いていきました。小山さんに迎えられ、参加者の皆さんも野菜づくりをする中での疑問や質問などいろいろと小山さんに聞きながら、ハウスの中や露地栽培の様子を興味深く見学されていました。
また、特別ゲストとして、松永六感藤屋で年間200種以上の野菜やハーブを育てている板持さんにもお越し頂き、参加者の方へご紹介させていただきました。
実際に畑を見ることができ、現場でお話を伺えることで、無農薬や有機質肥料で育てることの大変さや苦労、それ以上の価値などを感じることができました。
*コミュニケーションを図るための工夫*
3回連続のワークショップを開催するにあたって、今回は当日参加して終わるのではなく、継続的に交流を図っていけるようにしたいと考えました。そこで、LINEグループをつくり、参加可能な方にはグループに参加してもらい、初回の種植えが終わってから日常的に育てている様子、育てる中で気になった点、わからないことを小山さんに聞いていただくようにお願いしました。
無事に芽が出た嬉しい報告や、少し生長が遅いかもしれないという相談、間引き菜を採るタイミングのアドバイスなど参加者それぞれが選んだ野菜を育てる様子が参加者同士でもわかり、個人で黙々と育てるよりもグッと楽しんで育ててもらえたんじゃないかと思っています。
収穫祭(第3回WS)
最終回は、みんなで育てた野菜を楽しめればと思い、最初から企画を固めることはせずに、上述のLINEグループに収穫祭でやりたいことを相談しながら企画を決めていこうと思っていました。グループ内ではそれまでにも活発にやり取りが生まれていたので、皆さん楽しみながらアイディアを出してくれました。限られた準備期間でしたが、ついつい盛り沢山の内容になってしまいました。
*収穫祭開催概要*
種類 | 参加者 | 内容 |
---|---|---|
WS実施 | WS参加者 | ピザづくり(参加者が作った野菜をトッピング) |
WS参加者(有志) | 地物野菜を使ったスープづくり&販売 | |
収穫祭 コラボ企画 | Bistro mouton 協力:赤井商店、マツ勘 | ピザ販売 |
地物等販売 | クローバー農園 | 採れたて野菜販売 |
赤井商店(委託) | 地物野菜等販売 | |
米農房そまねこ(委託) | 新米(あきさかり、無農薬有機質肥料) | |
収穫祭限定 コラボ商品 | Cafe Seasons | レッドヴェルヴェットケーキ (Cafe Seasonsで販売) |
Patisserie CACHE-KACHE | かぼちゃクッキー |
上に示す通り、いろいろな方の協力を得て収穫祭を開催することができました。ご協力いただいた皆さんには本当に感謝しております。そして、なにより3か月の間一緒に野菜づくりを楽しんでくれた参加者の皆さんとは今後も野菜づくりを愉しむ仲間として、これからもまた別の機会でもご一緒できると嬉しいなと思える出会いとなりました。
次の展開は・・・
小山さんと今回の振り返りをしつつ、次は春頃に実施できると良いね。なんて話もし始めています。また新たな出会いも楽しみにしながら、じっくりと企画を練っていければと思っています。野菜づくりの輪を広げながら、もっとTEtoKIもうまく使ってもらえるようにしていけると良いなと。「食と暮らしを愉しむ」ところに「農」もうまく織り込んでいけると良いなと思っております。