富山県氷見市で進められている「シンボルロード地区」の景観まちづくり。その考え方や景観形成のルールをわかりやすく伝える「シンボルロード地区景観まちづくりガイドブック」の冊子デザインを担当しました。
シンボルロード地区は、国道415号沿道のうち能越自動車道氷見ICから中央町交差点付近までのエリア。氷見市ではこのエリアを景観形成重点地区として位置づけ、まちの玄関口にふさわしい良好な景観形成と賑わいの創出を進めています。
景観というと、建物の高さや色、看板などの「ルール」に目が向きがちです。けれど、実際のまちの風景は、建物や道路だけでつくられているものではありません。店先のちょっとしたしつらえや植栽、そこで過ごす人、まちの中で生まれるさまざまな活動。そうした一つひとつの積み重ねも、そのまちらしい風景をつくっています。
今回の冊子では、景観形成に関する基準をわかりやすく伝えることはもちろん、その背景にある「このまちで、これからどんな風景をつくっていきたいのか」という考え方まで感じてもらえるものにしたいと考えました。そのためデザインでも、単に「何を守らなければならないのか」を整理するだけではなく、ルールの先にあるまちの姿をイメージできることを大切にしました。そして、地域の人たちと「これからどんな風景をつくっていくのか」を共有するためのコミュニケーションツールとして使われていけば嬉しく思います。そんなことを考えながら、デザインしました。
景観まちづくりを、少し身近にしてくれる「ぶりお君」

冊子のデザインを検討していくなかで生まれたのが、オリジナルキャラクターの「ぶりお君」です。景観形成の基準にはどうしても専門的な言葉や説明が多くなります。そこで、デザインの議論をする中で、ページを読み進めるなかでポイントを案内したり、少し立ち止まって考えるきっかけをつくったりする、読者に近い存在があってもいいのではないか。そんなアイデアから「ぶりお君」が生まれました。
まちづくりに関する制度やルールは、暮らしに関係するものでありながら、少し難しく感じられることもあります。だからこそ、冊子そのものが制度を説明するだけでなく、景観やまちづくりについて考える入口をつくるものであってほしいと思っています。これからシンボルロード地区や氷見の景観まちづくりと一緒に、「ぶりお君」も少しずつ親しみを持ってもらえる存在になってもらえたら嬉しいです。
【業務概要】
- 業務名称:景観形成重点地区景観計画(ガイドブック)冊子デザイン業務
- 発注者:U社(発注元:氷見市)
- 期間:令和8(2026)年2月~令和8(2026)年7月
- 主な内容:冊子デザイン、イラスト作成
- 参考URL:氷見市HP
