先日、5月15日に都市環境デザインの専門家の方が多く所属するJUDI関西ブロックにて毎年開催されているフォーラムにて、弊社代表が小浜での活動をプレゼンさせていただく機会をいただいた。フォーラムは『つながる!私ごとのまちづくり・「小さな仕掛け・小さな空間」』というテーマでオンラインで実施された。
わたくしは、全国各地で小さな仕掛けや小さな空間を丁寧に紡いでいる9名が登壇した内の1人ということで、最初のセッション「まちづくりコンサルタントの新展開」のトップバッターとして活動報告させていただいた。
久しぶりのプレゼンの機会ということと、最近の活動の紹介ということで、頭の整理も兼ねて(これからの)まちづくりのコンサルタントの職域や職能ってこんな感じ?といったこと、弊社の業務領域について、改めて概念図を作成してみたりと貴重な時間を持つことができた。
「まちづくりコンサルタントの新展開」私案
東京から福井県小浜市に引っ越して3年。小浜に来てからは東京にいるときと働き方や取り組んでいる活動の幅も変わっているが、自分の根っこは『プランナー』だと思っている。その実現にあたっての一つの姿がコンサルタントということになる。
コンサルタントの立場と地域プレイヤーの立場、この2つを行き来しながらアプローチする地域のためにできることを少しずつ増やしていきたい。
まず、頂いたお題について、たまたま知ることができたSEDAモデルというものを参考に、コンサルタントの職域と職能を整理してみた。自分の興味関心に寄せつつ、内側のサークルで示している4つの職域については、元々のモデルの特徴にもマッチした整理になっているんじゃないかと。その外側の8つの職能については、他にも該当するものもありそうだなとか、重複するものもありそうだなとか、また機会があれば更新していきたい。
今回呼んでいただいたのは、『プランナー』としてではなく、最近の活動の中心になっている『プレイスメイカー』としての立ち振る舞いについて、その仕掛けについて、そこから今考えていることを伝えることを求められているのかと思い、プレゼンさせていただいた。
※SEDAモデル:一橋大学の延岡健太郎教授が提唱する、企業が統合的価値を創出するための枠組みであり、サイエンス(Science)、エンジニアリング(Engineering)、デザイン(Design)、アート(Art)の頭文字を取って「SEDA(シーダ)モデル」と言われている。
※今回は、企業⇒まちづくりコンサルタント、サイエンス⇒プランニング、エンジニアリング⇒そのまま、デザイン⇒都市デザイン、アート⇒プレイスメイキングと読み替えている。
改めて、弊社の業務領域
創業当初から思い描いていた、都市・まちの『プランニング』、グラフィック等の『デザイン』。
それに加えて、昨年2020年8月から経営している食のセレクトショップTEtoKIをなぜやっているのか、どこを見据えるのか。まだまだのところだらけですが、それは『コミュニケーション』だと考えている。
地方と都市の交流や流通、体験、情報を伝えるメディアやリアルメディアとしての店舗。単に売り上げを伸ばすことを目指すのではなく、場をどのように育てるか。その挑戦を今まさにしていることをプレゼンでも伝えたいと思った。
また、同セッションでは、隣町の若狭町熊川宿を拠点に県内で大活躍のまちづくりコンサルタントDEKITAの時岡さん、広島のエリアマネジメントのキープレイヤーである山中さんと、それぞれ10分プレゼンした後にセッションテーマに基づいてディスカッションも有意義な時間だった。セッションをコーディネートしてくれた立命館大学の阿部先生にも重要な論点を提示していただいたりと、助けていただいた。
他のセッションのプレゼンもとても勉強にもなり、各地に行きたい欲が沸々と湧いてきた。皆さんにもぜひ小浜にお越しいただき、自分の店だけでなく、市内のおすすめスポットを紹介したいなぁと思った。
近々、JUDIから記録も公開されると思うので、そちらも楽しみに待ちたい。